仕事を通して、人間らしくなる

明るい会社

山口代表が「真面目な子」と評するクライム・ワークスの社員さんにはどんな方がいるのだろうか。ここで実際に製造の現場で活躍している社員さんにお話しを聞いてみた。

製造部のMT成型グループの諏訪さんは、キャリア入社2年目。元々は別の会社で働いていたが、転職でクライム・ワークスさんに入社した若手社員。たくましい身体つきだが、優しい語り口が印象的な若者だ。

─クライム・ワークスさんに入社した経緯を教えていただけますか。

元々ものづくりが好きで、前職も製造の仕事をしていました。前職は3年程勤めたのですが、基本的には目の前の仕事ばかりで、つくっている物にどんなことが求められているのか、あるいは行先がどこなのかも分からないという環境。もっと幅広く、手応えのある「ものづくり」をやりたいという気持ちから転職を考えていました。

希望に合った転職先がないかと転職サイトで探していた時に見つけたのがクライム・ワークスです。

─入社してみていかがですか。

現在は主にNC(数値制御工作機械)とワイヤー放電加工機を使用した加工に携わっていますが、自身の担当以外の工程もよく見えますし、業務全体の風通しが良いと感じています。入社前の希望に合致した環境だと言えますね。

また、試作の仕事は毎回やることが違います。前工程で作成された「指示書」があり、ある程度はそれに基づいて製造を進めますが、そこでつくり方や段取り、機械の選定など自分の頭で考えることができます。

「指示書」で分からないこと、疑問点があった場合は前工程の方と積極的にコミュニケーションを取るようにしています。些細なことでも確認を取ることで無駄やミスが減りますし、直接相談することで新たに学べることが多くあるからです。

─お仕事は充実されているようですね。クライム・ワークスさんの社風や雰囲気というのはどうですか。

「明るい」会社だなと感じています。

─明るい?

はい。社員も職場も明るい、というのが入社してからの印象ですね。前職ではコミュニケーションを取るのは基本的に同じ部署、限られた人のみでした。クライム・ワークスでは部署などの垣根はなくて、業務のこと、業務に関係のないことも気軽に声をかけ合っているのが当時は印象深かったです。

入社前はベトナム人の社員さんと、ちゃんとコミュニケーションが取れるかなど不安を感じていた点もありました。しかし、入社してみたらまったくそんなことはなく、親切で、仕事も丁寧に教えていただけています。そういった点も「明るい」という印象につながっていますね。

─今後の目標や手がけてみたい仕事はありますか。

今はNCとワイヤー放電加工機を使った加工業務がメインの仕事です。まずは、この部分で自他共に認められるくらいの技術を身に付けたいと思います。その後、指示出しの業務、これは加工全般のことが分かないと出来ない仕事ですので、そこを目標にしたいです。さらに10年とかの長期スパンになると思いますが、いずれは設計に携われる人材になっていきたいと思います。

「この会社にはチャンスがある」という言葉

諏訪さんのお話しは具体的で、丁寧な話し方から山口さんの「真面目な子が多い」という社風を自然と感じ取ることができた。

途中、ベトナム人の社員さんのお話しがあったが、外国人人材も活躍されているのだろうか。あらためて山口さんのお話しを聞く。

ここ数年、外国籍の社員も増えてきていますが、皆とても優秀です。ベトナム人の社員が複数名いまして、特徴としては「指示待ち」でない社員が多いですね。指示がなくても先に準備をはじめる、後片づけをはじめている、そういった心構えや行動が随所にあります。

この辺りは能力というよりはやはり「人間性」の部分が大きいです。目の前の仕事に一生懸命に、誠実に取り組む。自分のことだけでなく、周囲の人間や環境にも気遣い、配慮し、行動に移す。こういった人材は周囲の人間も豊かな気持ちにしてくれます。

能力・人間性ともに申し分ないので、きちんと人事評価にも反映しているのですが、ある時、ベトナム人の社員が「この会社にはチャンスがある」と言ってくれたんですね。

これは嬉しい言葉でした。クライム・ワークスを会社として評価してくれているのだな、と。

一方で身が引き締まる思いもありました。そのように期待されているわけですから、会社としてもチャンスを用意しないといけない。能力を発揮できる仕事や環境を整え、なおかつ本人も周囲も納得できるような待遇を提供し続けなければいけません。

ものづくりの上流に提案できる力

─今後はどのようなビジョンをお持ちですか。

当社がやっていることは「ものづくり総合支援」です。自社の製品をつくるのではなく、国内・海外のメーカーのものづくりに寄与することが使命です。

多様化が進んだ現代ではメーカーのつくる物もどんどん多様になっています。

たとえばメーカーから量産部品の図面が来たとして、そのままでは量産ができない、というケースもあります。実際の機械や材料の特徴、製造環境の事情などを考慮しなければ生産はうまくいきません。そのままではコストや品質、生産スピードが実現できず、やり直しになるような図面もあります。その手間・時間は無駄になってしまいます。

我々は試作品をつくる際に、量産を想定した設計になるよう、提案することができます。 具体的な加工や製造の知見があるからこそ「こう設計すれば安定して生産できる、効率的につくれる」といったことをお客様と話すことができる。そういう意味でものづくりの上流である開発・設計を支援できる力があると考えています。これが当社の特徴であり、強みでもあります。

今後はこのような提案をしていける社員を育てていきたいと思います。口で言うのは簡単ですが、本当に難しいことです。だからこそ、私は挑戦し続けます。

─ありがとうございました。

企業情報

株式会社クライム・ワークス
設立:1990年6月
住所:大田区東糀谷6-4-17 OTAテクノCORE 1F
ウェブサイト:http://www.climbworks.co.jp/company/

 

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