グラフィック表示一体型建築限界測定器

第28回入賞製品・技術

奨励賞

グラフィック表示一体型建築限界測定器_写真

 

表示一体型建築限界測定器で、鉄道事業の迅速正確な危険個所発見判定に貢献

概要

表示一体型建築限界測定器で鉄道事業の全ての部署に貢献

本製品は、鉄道事業において、列車と周囲構造物(ホーム上家・電柱・トンネル等)との最短距離を測定して安全性を迅速正確に判断します。レールは徐々に摩耗してくるので、それに従って列車の位置も微妙に変化してゆくため定期的に測定することが必要となります。また東日本大震災のような大きな地震があったときは、レールの位置そのものが動いてしまう箇所があるので大きな地震・余震が起こるたびに測定を繰り返しています。当社は、測量機器製造のノウハウがあるので、本製品のような角度と距離を組み合わせた専用測定器を開発することができ、鉄道事業の全ての部署における建築限界測定に大変貢献しております。

特徴

建築限界測定の小型・軽量・簡単化に成功

本製品の特徴は小型、軽量、PC無しで計測できる建築限界専用測定器となっていることです。他社は現場にPCやiPADなどを持ち込まなければならないのと比較して電源を入れて測定ボタンを押すだけで基本測定は可能となります。また測定結果がその場で一体型のグラフィック画面に表示されるので危険個所の発見判定も測定直後に可能です。測定台座にも工夫を凝らしてあり、伸縮型で持ち運ぶときは小さくなるので、測定器、専用台座を一人で簡単に持ち運んで測定することも可能です。

用途

建築限界測定器は鉄道の接触事故を未然に防ぐために使われています

本製品は、鉄道事業者が列車と周囲構造物が近過ぎて危険が無いかを測定して、接触事故を未然に防ぐことを目的に使用されています。レール周りの全ての構造物が測定対象となるのでホーム上家のような建築物、架線を保持するための電柱、信号機、トンネルの壁面、レール傍にあるコントロールBOXなど鉄道事業のほとんどすべての部署で使用されています。 また、昨今のように全国で頻繁に地震が発生すると、そのたび迅速に測定する必要性が高まってきております。

講評

鉄道のトンネル等の建築限界を簡便に計測できる装置としてよく練り上げられており、価格面でもオペレーションに要する人員や時間の削減の面でも優位性を持った「強い」製品となっていることに加え、装置の校正を含めたビジネスモデルを構築していることが評価されました。鉄道分野に特化した商品ではありますが、鉄道関連業界とのネットワークを活かして販路を広げていくことを期待いたします。

企業情報

社名 有限会社エムティ プレシジョン
住所 〒143-0013 大田区大森南4-6-15テクノフロント森ヶ崎410
連絡先 TEL:03-5735-2670
FAX:03-5735-2672
URL http://www.mtprecision.jp/
業種 専用測定器・測量器 開発・製造
事業内容 専用測定器の企画をして、機構、電気、プログラム開発を総合的に取組んでおります。
レーザー距離計の販売および応用システム開発。


経営支援部イノベーションセクション
特集
特集
ページトップへ

大田区産業振興協会について | お問い合わせ | 個人情報保護ポリシー

Copyright©2015 公益財団法人大田区産業振興協会 All Rights Reserved.

PAGE TOP