女性起業家の奮闘記 ~大田区ビジネスプランコンテストのご紹介~

ビジネスプランコンテスト写真01同社は、昭和30年代に建てられた一軒家をゲストハウス用に改築し、素泊まりで1人旅のバックパッカーをターゲットにしている。日本人客だけではなく、台湾、香港、フランス、ドイツ、米国など海外からのビジネスマンや観光客が多く、客室の稼働率は7割。無借金経営ということもあり、開業わずか4ヵ月で黒字になった。同社は、平成24年に「第4回大田区ビジネスプランコンテスト」(以下、ビジネスプランコンテスト)で奨励賞として表彰されたことで起業を実現している。

ビジネスプランコンテスト写真02同社を経営する塙由佳社長は、大田区糀谷出身。元々旅行が好きで、若い頃はバックパックを背負って海外のドミトリー形式の安いホテルに宿泊し旅をしていた。平成22年羽田空港の再国際化に伴い、早朝便や深夜便の利用者が増え、塙社長は自分の経験からみて、大田区内、特に羽田空港周辺にもドミトリー形式の宿泊施設があったら便利だと思い、受け皿がないなら自分でつくってみようと思ったことが起業のきっかけとなった。しかし、「いざ起業しようと思って、不動産会社を訪ねたところ、女性一人で事業を立ち上げるという理由で、門前払いされ、どこも相談にさえ乗ってくれてなかった。」(塙社長)

物件が見つからなくて、困っていた時、大田区の図書館で偶然見つけた「ビジネスプランコンテスト」のチラシを見て、一歩前に進めるのではないかと思い応募 した。受賞後は、「ビジネスプランコンテスト」のパンフレットに紹介され、大田区が表彰した事業ということで、不動産業者から徐々に信頼を得て、現在経営 しているゲストハウスの物件を借りることに繋がった。「ビジネスプランコンテストがなかったら、夢をカタチにすることはできなかった。女性1人で経験や担保がない状況で、社会的な信頼を得ることは簡単ではなく、自力でビジネスを立ち上げることは難しい。」(同)

ホテル外観写真「ビジネスプランコンテスト」は、大田区産業振興協会が区内外から優秀な起業者を発掘し、区内での創業を促進することを目的に、平成21年より開催している。受賞者には、賞金のほか、大田区創業支援施設への入居審査での優遇などの特典を用意。表彰の対象分野は、「ソーシャルビジネス・コミュニティビジネス」、「モノづくり・アート」、「観光、商業・サービス」の3つ。いずれもこれから起業を目指す方や、個人事業主などが対象で、本年度も9月30日まで候補者を募集している。

ホテル内観写真「328 ホステル アンド ラウンジ」は、2号店をつくりビジネスを拡大するより、地域貢献に力を入れている。施設内でセミナーやワークショップを開催し、宿泊客と近隣住民が交流できるように場を提供し、海外の観光客に大田区の良さや魅力を知ってもらう。セミナーやワークショップ事業からも収益を得て、相乗効果によりゲストハウスも上手く回っていく。「ビジネスプランコンテスト」受賞時に宣言した「経営が安定して稼働率を9割」を目指し、まずは、ゲストハウスとしての人気を定着させたい。塙社長は今日も奮闘中である。

事業紹介一覧へ

PAGE TOP