PC遠隔操作溶接ロボットシステム「WELDEMOTO」
奨励賞
PC遠隔操作溶接ロボットシステム「WELDEMOTO」
概要
モノづくりの在宅化を実現

現在の産業用ロボットは扱いが非常に難しく、メーカー毎に操作機器すら異なりますが、PCにおけるWindowsと同様『メーカー横断的に、誰でも簡単に』遠隔でロボットを扱える新たな操作方式を開発しました。既に海外からの遠隔操作も実証しており、万博出展時には小学生や主婦の方や車椅子の方まで幅広い来場者に遠隔操作による溶接作業を体験いただきました。
また、8月には開発者自ら在宅勤務で社内の溶接作業を実施し、子育てとモノづくりを自宅から両立させました。本技術により、今後は溶接作業に留まらずあらゆる作業のロボット化・在宅作業化が可能になります。
特徴
動作後の未来を確認
本製品は、一般的なPCを用いて“どこでも・誰でも・簡単に”ロボットを扱える新たなOS(操作方式)であり、簡単なマウス操作で実機のロボットを動かして溶接作業を実施できます。具体的には、PC 画面上のロボットをマウスで引っ張るだけで自由に操作可能であり、見た通り直感的に扱えます。また、画面にはリアルタイムの実映像にCGロボットを重ねて表示させる事で、バーチャル上で動作後の未来を確認してから実機ロボットを動かす事ができるため、遠隔でも安全に扱えます。必要なものはPCとカメラのみで三次元データを必要とせず、ロボットを装置ではなく溶接という技術・技能を補う道具として活用する事が可能になります。
用途
多品種少量生産にこそロボットを
国内にロボットを扱える人材は1万人に1人しかいないと言われるほど、従来は高度な知識と経験が必要だったロボット操作を劇的に簡単にした事で、これまで導入が難しかった多品種少量生産を行う中小企業でも、ロボット利活用が進展する事が期待されます。
人手不足が深刻な社会課題である一方で、働きたくても働けない人も多い実情がありますが、本製品によって誰でもモノづくりに参加する機会を与えられ、服装も気にする事なく働く事が可能になります。時間も場所も仕事内容も、もっと自由に選択できる社会を実現します。

講評
遠隔で実現する溶接作業と技能継承の新時代
遠隔で溶接ロボットを操作し、作業者が現場にいなくても溶接加工が実現できるシステムです。ワークの3次元実画像上で段取りや溶接パスを指示し、実画像に重ねて表示される溶接シミュレーション画像での確認後、遠隔地にある溶接ロボットがそれに沿った溶接作業を行います。あえてリアルタイム性を求めないことで遠隔地からでも確実な溶接が実現でき、溶接パス等の指示もPCからマウスで可能となるよう工夫されているシステムとしての完成度に加えて、このシステムを用いた遠隔ロボット作業者の教育にも注力している点が評価されました。
現業に携わる方々の働き方改革に貢献するだけでなく、こうした方々への技術伝承・技能教育の革新につながることを特筆すべき点として奨励賞を差し上げることといたしました。
企業情報
| 社名 | 株式会社ロボットテクニカルセンター |
|---|---|
| 住所 | 〒143-8538 東京都大田区平和島3-1-7 ジーネット東京支社ビル3F |
| TEL | 0798-38-9200 |
| HP | https://www.robotec-center.com/ |
| 事業内容 |
・ロボットシステム・大型装置等の製造 ・ロボット安全講習・FSテスト等の実施 |
