立体形状の壁面製造技術「SORIORI TENJI」(ソリオリ テンジ)
OTA TECH賞

立体形状の壁面製造技術「SORIORI TENJI」(ソリオリ テンジ)
概要
型を使わない立体壁面製造技術でコスト削減と施工効率を実現
「SORIORI TENJI」とはイベントや展示会、百貨店等の店舗の壁を装飾するための「折り工学」を活用した立体壁面ディスプレイです。近年店舗や展示会ブース等の壁面装飾において立体形状のデザインの実現・施工への要望が高まる中、立体装飾の製造には素材によって型が必要となるため、製造コストの 高騰や納期の長期化が大きな課題となっていました。それに対して「SORIORI TENJI」では独自の折り工学の設計により、平面素材に縦・横に組み合わせた折り目を設計、型を使わずに複雑な立体形状を簡単に製造・施工することを可能にしました。折り畳みも可能になることから、収納・輸送コストの削減も期待できます。

特徴
「ORIFACE」による高精度な自動設計と型不要の効率的な立体製造技術
独自ソフトウェア「ORIFACE」による自動設計によって複雑なデザインをできる限り正確に近似化(簡略化)することを実現しました。立体を平面に分解し設計した図面をもとに、縦と横に分けて製造したパーツは平面の板材を任意の形状に切り出して折り目をつけたものであるため、型を作成して立体を成型するような一般的な製造方法と比べて、製造コストや型の製造期間が抑えられ、安価に製造することが できます。組み立てはボルトやマジックテープのみを用いて容易に完結し、解体や再利用も簡単である一方で、十分な強度も担保しています。

用途
あらゆるディスプレイ業界で集客力を発揮
この技術は、複雑な形状のディスプレイ等の壁面構造物を「折り工学」を応用して実現するもので、組み 立てる前の部材はすべて平板状になるなど搬出入を含めた施工上の便利さと、二年前の本コンクールで優秀賞を受賞したソフトにより様々な形状に対してオーダーメードが可能な技術的優位性が高く評価されました。ソフト開発から実際の製品製造への技術的発展に着目して、今回はOTA TECH賞を差し上げることにいたしました。今後とも大田区発の技術の向上に邁進されることを期待いたします。
講評
鋼板を溶接した際にできる盛り上がり(溶接ビード)は仕上げ時に削り落とす必要がありますが、船体やタンク等のように構造物が大きいと、その作業は大変な重労働になります。この製品は溶接ビードを自動研削する装置で、対象物が凹凸いずれの曲面であっても対応できるよう工夫されています。性能や使い勝手などの完成度の高さに加え、作業者の負担を大幅に減らすことができること自体が高く評価されて、最優秀賞に選ばれました。建築・土木を含め、大きな物を作り出す分野で活躍する作業者が集めにくくなっている現在、こうした課題の解決へ一石を投じる製品として普及発展を期待いたします。

講評
この技術は、複雑な形状のディスプレイ等の壁面構造物を「折り工学」を応用して実現するもので、組み 立てる前の部材はすべて平板状になるなど搬出入を含めた施工上の便利さと、二年前の本コンクールで優秀賞を受賞したソフトにより様々な形状に対してオーダーメードが可能な技術的優位性が高く評価されました。ソフト開発から実際の製品製造への技術的発展に着目して、今回はOTA TECH賞を差し上げることにいたしました。今後とも大田区発の技術の向上に邁進されることを期待いたします。
企業情報
社名 | 株式会社OUTSENSE |
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住所 | 〒143-0013 東京都大田区大森南4-6-15-406 |
TEL | 03-6715-1672 |
HP | https://outsense.jp/ |
業種 | その他の製造業 |
事業内容 | 折り紙を工学応用した『折り工学』による製品開発や製品課題解決 |