オンリーワン、地域ナンバーワン、ここだけでしか買えないなど、
数ある差別化の要素でも、あなたのお店「ならでは」の商品・製品・サービスがあることは、他社との競争から抜け出し売上を積み増していく上で大きな要素となります。
いやいや、そんな商品を1から作ることは難しい…そうでもありません。
今回の発想法を身に着けることで、オンリーワン要素やここでしか買えない商品やサービス製品を作ることは、実はそれほどハードルが高くないことをお伝えいたします。
商売をする上での重要な要素として、このお店「ならでは」の商品(サービス・製品)があることは、他社との差別化を図るために非常に大切です。やはり繁盛店においては、そのお店「ならでは」の名物商品を持っていることが多いです。
一方でそのような、「ならでは」の商品がまったくないお店もまた多いのが現状です。他社でも買える商品だけを取り扱っている場合、お客様にとって、その取り揃えている商品の価格が「他と比べて一番安いか」が、購買モチベーションにおいて重要な要素となります。そうなると大手企業やチェーン店にお客様の足が向かってしまうことは、想像に難くないと思います。
そのような中、あなたのお店「ならでは」の商品、あなたのお店で「しか」買えない商品があれば、お客様が他のお店ではなく、あなたのお店を選ぶ購買モチベーションを喚起させることができます。
ただ、実際はそのような新商品(新サービス・新製品)を開発することに対して、「うちは無理だから・・・」と必要以上にハードルの高さを感じてしまう事業者様が、非常に多いのです。
3つのパターンで考える、新商品(新サービス 新製品)を開発するコツ
まず、すべての新商品・新サービス・新製品は、
「既に出来上がったモノ・技術・サービスを組み合わせたモノ」になります。
新商品を開発することはすなわち
- 今あるモノ(機能)の組み合わせ
- すべてのイノベーションは既存の技術の組み合わせ
となります。
すなわち、すでに「あるもの」を組み合わせることで、新しい価値を生み出すのです。
さらにこのような新商品・サービス・製品を開発する上では、以下の3つのパターンに考え方が集約されます。
①モノとモノの機能を組み合わせる。
(例)最新の洗浄便座
最新機種の機能は、マッサージ機能と温水機能、暖房便座、自動開閉蓋センサー…
→上記の機能はヒーターやセンサー、モーターや送水ポンプ機能など、すでに開発されていた機能、「モノとモノ」の機能の組み合わせ。
②モノとサービスを組み合わせる。
(例)朝採れの摘みたてのりんごを即日配送します。
りんごは世の中にありふれている。そこに即日配送の物流サービスを付けることで、高付加価値商材としての商品を新開発
→「モノ」と「サービス」の組み合わせ
③サービスとサービスを組み合わせる。
(例) お客様のマッサージ施術中に、スタッフがお買い物を代行します。
マッサージサービスは世の中にありふれている。買い物代行もすでにある。この二つのサービスを組み合わせたサービスは世の中にほとんどない新サービス
→「サービス」と「サービス」の組み合わせ
新商品(新サービス・新製品)の開発は、既存のアイデアをベースとして組み合わせを検討することであり、実はそれほどハードルが高いものではないのです。
0から1を生み出す発明レベルで深刻に考える必要はなく、日々の、「既存のモノ」「サービス」「技術」「機能」をいかに組み合わせるかを工夫・発想することで、日常において新商品の開発の目度が立てられます。
例えば、飲食店であれば、すでにあるメニューや料理を組み合わせて新メニューを開発することで、新たな付加価値の創出や、差別化を実現させていくことができます。
繁盛店においては、この組み合わせの発想や工夫をごく自然に日々こなしているところが多い印象です。他との差を生み出す新商品(サービス・製品)開発の発想法として、覚えておいていただければ幸いです。