大田区ゆかりの方が自身のお気に入りのお店を紹介。
美味しい食事とともに、大田区での時間をお話しいただきます。
手塚 理美さん
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あぶらや(大森)
今回ご登場いただくのは、俳優の手塚理美さん。大田区の池上ご出身で、小学生の頃から芸能活動に身を置かれる一方、
大田区には生活者としての思い出もたくさんあるとのこと。
ご訪問いただくのは、なんと手塚さんの同窓生が
店主を務めるお店「あぶらや」さん。
JR大森駅から徒歩1分、創業約40年の歴史を持つ地域の人気店です。

手塚 理美(てづか さとみ)さん
1961年生まれ。大田区池上出身。
小学生のころからジュニアモデルの仕事を始め、中学1年生の時にユニチカのマスコットガールに選出。以降、ドラマ・映画・舞台と幅広く活動している。

大田区の思い出
今回のお店「あぶらや」さんは創業約40年、大森で長く愛されているお店です。根強いファンが多い人気店のため、特に週末は予約必須とのこと。手塚さんには1階のテーブル席でお話を伺いました。

大田区の池上地域のご出身とお聞きしました。大田区でどのように育ったのか教えていただけますか。
私は池上本門寺の近くで生まれ育ちました。大きな公園があって、穏やかで自然が多い地域です。本門寺の朗峰会館と同じ敷地内にあった体操クラブに通ったりしていましたので、本門寺が「庭」と言ってもよいくらい、この地域で過ごす時間が多かったです。
子どもの頃の思い出としては、やはり、毎年10月11日から13日に行われている本門寺の「お会式(おえしき)」ですね。毎年欠かさず見物に行っていました。父に肩車してもらいながら、万灯(まんどう)行列を眺めたり、纏(まとい)の扱いが上手な人は誰かな、って見ているのがとても楽しかったです。
お会式の時はなぜか雨に降られることが多くて、寒がりながらお祭りを見物していた日が多かったように思いますが、それでも屋台でりんご飴やハッカのお菓子を買ってもらって喜んでいたことをよく覚えています。
あと大田区の南馬込には有名な桜並木があって、友だちのお宅でこたつに入りながらお花見をさせてもらったり、当時は池上にも防空壕が残っていて、そこに入って遊んだりもしていました。ドブ川が流れているような所もありましたが、川に落ちたことが何度もあって。当時のことを思い出すと自分でもお転婆な子どもだったなと思います。

かなり活発な子どもだったんですね。
そうですね。祖母が健脚だったもので、その影響が大きいと思います。祖母に連れだってよく歩いていました。池上から大森の方に買い物に行くのにもついていって。今はなくなってしまいましたが当時は大森の「ダイシン百貨店」によく行っていました。今も散歩が趣味なのは、その頃の影響だと思います。
池上には今でも足を運ばれたりしますか。
本門寺は今でも定期的に足を運んでいます。池上駅はしばらく前に新しくなって、とても綺麗になりました。それはそれで良いことですが、建て替え前の小さくて素朴な感じの駅舎が好きだったので、それが変わってしまったことには一抹の寂しさもあります。
同窓生のお店
こちらの「あぶらや」さんについてお聞かせください。
実はこちらの店主の加藤君とは中学校の同窓生なんです。同窓会の幹事の集まりで久しぶりに再会して、そこで大森でお店をやっているって知って。それからこちらを利用させていただくようになりました。今日はビールをいただいていますが、私は日本酒も好きで。ここは日本酒の品揃えも豊富なんですよ。
ところで、お店のコースターのデザイン変わったんじゃない?
(店主加藤さん)前は四角いコースターだったけど、それがなくなったからしばらく前に変えたんだよ。
やっぱり。そう考えると、来たのはかなり久しぶりになるのかな。

手塚さんはお店の看板メニューの釜めしと焼き物、サラダをご注文。ボリュームたっぷりながら丁寧につくられた料理が並びます。




焼き物はレバー・砂肝・つくねをご注文
「あぶらや」さんには友人とだけでなく、息子と来たこともあります。特に次男がここの釜めしが大好きで。焼き物も美味しくて、私は特にレバーがお気に入りです。つくねも本当に美味しいです。
友人たちとの集まりで大人数になる時は2階のお座敷を使わせてもらっています。こちらのお店は同窓生がやっているからかもしれませんが、雰囲気がとてもアットホームで。2階のお座敷も落ち着いていて楽しく過ごせます。

地元があるということ
このお店の加藤君もそうですが、小学校や中学校の同窓生と大人になってから再会することが多いです。一度地元を離れても、また戻って来る人も多くて。子どもの運動会の時にお互いが気づいて「えーっ!!」って驚いたこともありました。みんな相応に年を重ねていますが、不思議と小学生・中学生だった頃の雰囲気が残っているんですね。
それぞれ社会人として働いて、家庭を持ったり、子育てしたりというような時間を経て、あらためてまた再会するって、なんだか素敵だなと感じます。地元ならでは、というか。
私は高校から都心の学校に通っていましたが、もし中学校から私立に進学していれば、また違った環境になっていたんだと思います。

池上以外の大田区でお気に入りの場所などはありますか。
大田区も広くて、行ったことのない場所もたくさんあります。
最近は多摩川駅そばにある「田園調布せせらぎ館」が気に入っていてよく行きます。自然に囲まれていて、広場では子どもが駆け回っていたり、園内の池ではカルガモが泳いでいたり。それを見ているだけでも気持ちが和みますね。あと、立派ないちょうの木があって、秋にはそれを眺めるのも素敵な時間です。
私はさきほど申し上げたように外で自然と触れ合いながら育っているので、本門寺や洗足池みたいな自然があるところには惹かれます。
以前と比べて、大田区では変わった部分はありますか?
大田区も新しいお店や場所は当たり前のように増えていますし、古いものはなくなっていきます。ただ、本質的な部分では大きな変化はないのではないでしょうか。
私が幼い頃からたくさん見てきた街や人の雰囲気、自然の美しさのような、地域の大切な部分は変わっていません。街を歩いていて、感じる空気はあの頃のままだと思います。

店主の加藤さんは中学校の同窓生。近況報告から思い出話まで花が咲きます
子どもの頃に一緒に過ごした友人と、大人になってからまた会う。そんな時間が自然に生まれるのも、長く暮らし、働き、過ごしてきた「地元」だからこそなのかもしれません。街の風景が変わっても、そこにいる人や、そこで交わした言葉は、思い出とともに残っていきます。大田区には、きっとそんな場所がたくさんあるのでしょう。
あぶらや
東京都大田区大森北1-3-1
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