デザインの力で顧客にアピール~他社との差別化と新たな挑戦の事例~

伝わる「保証書」で安心を提供

有限会社アサヒヤ紙文具店

有限会社アサヒヤ紙文具店
アサヒヤ紙文具店は、同店でしか手に入らない万年筆や便箋等、こだわりの文具を取り扱う専門店。インターネット上で大手文房具チェーンが売上規模を拡大する中、「町の文具店が価格競争に巻き込まれることは得策ではない」(萩原店主)と考え、10年程前に個人向けのニッチな商品を販売するホームページを開設した。

「ホームページから注文が入るようになったが、店舗はいわゆる町の文具店のまま。ホームページを見て来店いただいたお客様が、探している商品が見つからず、そのまま帰ってしまった事もあった」(同)。これを契機に、7年程前に取扱い品目を絞り、現在のアンティーク調で落ち着いた外観・内装に店舗を全面改装した。

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長く使用する万年筆は、使用しているうちに調整が必要になる。「当店だけで取り扱っている万年筆の人気に比べ、既製品の万年筆には売上の差があった。既製品の万年筆の売上も伸ばすために、アフターフォローで差別化しようと考えた。独自の5年保証サービスの保証書を作りたいと考えていたところ、前号の『あきnow』で『PiOデザイン工房』の記事を見つけた」(同)。

「PiOデザイン工房」はデザインを専門とする相談員が5,400円/1時間45分でお客様の要望を聞きながらマンツーマンでホームページやパンフレットをはじめとする、販促物の作成支援を提供するサービス。「目の前でデザインしてもらうのは初めての体験。保証書につけたペン先のマークは見る人が見れば『店主はあのメーカーが好きなのか』とわかる。こだわりが反映した保証書を作っていただけた」(同)。

BtoBからBtoCへ事業を拡大

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有限会社橘商店
商店は仲六郷の和菓子屋さん御用達のもち米やお米、豆類等の卸問屋。今年10月に大田区産業プラザ(PiO)で開催された「おおた商い(AKINAI)・観光展(以下、「商い・観光展」)」に出展し、2日で90kgもの北海道産 新物小豆を完売する成果を挙げた。

「商い・観光展」は、大田区の特徴ある商品、個店・商店や観光スポット等の魅力を発信するイベントで、2日間で1万人を超える来場者が集まる。同店は、昨年に引き続き2度目の出展。「初出展の昨年は、お米ばかりが売れるものと思っていたが、実際は10kg用意した小豆が、初日で完売。今年は2日間で90kg分の小豆を用意し、ほぼ完売となった」(橘 商店 橘 幸恵 氏)と、お客様のニーズや他ブースのインパクトある装飾・商品のPR等に毎年「学び」があるという。

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今年の勝因は、「PiOデザイン工房」を利用し、デザインを専門とする相談員の力を借りて自社のPRチラシを作成したこと。
展示会用に200 枚準備したが「印刷した枚数では足りず、慌ててプリントアウトした」(同)の声からも分かるとおり、当日の同店ブースは大盛況。

「昨年もご購入くださったリピーターのお客様や、『来年も楽しみにしているからね』と言ってくださるお客様等、多数のお客様との取引に繋がっている」(同)と、来年の開催を楽しみにされている。

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