船上さかな体重計

第25回入賞製品・技術

テク乃ちゃんイチ押し賞

船上さかな体重計_写真

概要

漁業の現場では高齢化が進み、大田の工業以上に後継者問題が深刻化しています。若者が承継を望まない理由の一つが現場の「重労働」であり、また、非効率で儲かりにくい漁の仕組みが若者を漁業から遠ざけています。

今回の開発では、「大田のものづくりの力で、漁の負荷の軽減と、作業の効率化を果たす」というコンセプトの下、本製品の開発を行いました。国策としても食料の自給率向上の重要性が増す中、大田のものづくりの力で漁での作業負荷を軽減し、効率的にこなせるようにすることは、漁業の産業としての魅力を高め、その維持・発展に大きく貢献できると思っています。

今回の開発では、佐々木発條(株)、大田ゲートウェイ(株)、岡田板金(株)の他、多くの大田のものづくり企業との連携によって、開発・製造を行っており、今後、益々重要度が高まるであろう第一次産業との連携を強化し、自動車や電機に代わる、大田の工業の「新たな市場」の開拓を行う橋頭保にしたいと考えています。

特徴

本製品は、船上の揺れる環境下で、魚の重量を計量できる特殊な秤です。形状は一般的な上皿秤とよく似ていますが、秤を左右に2台併設した特殊な構造となっています。片方の秤には出荷規格重量の分銅(標準分銅は5kg)が設置してあり、もう一方の秤に魚を載せて計量を行います。船上では、波の影響により秤の針位置は常に変動しますが、左右の秤は同じ揺れによる影響を受けている為、針位置は同期して変動します。左右の秤の針は中央で向かい合うように設置してあり、上下に振れる構造になっています。揺れの中でも、5kgの分銅を載せた秤と針位置を合わせるように計量を行うことで、規格重量の正確な計量が可能です。

尚、分銅は着脱可能な為、重量を変えることにより、様々な魚種、漁に対応した計量が可能となります。これまでの漁では、昔ながらのさお秤を活用した計量が行われてきましたが、本製品により、計量作業の負荷の軽減と時間短縮を実現しました。

講評

今回の「テク乃ちゃんイチ押し賞」には『船上さかな体重計』が選ばれました。この製品は、太刀魚などの鮮度が重要な魚を船上で箱詰めする際の重量管理をするためのはかりで、揺れる船の上でもきちんと重量を計れるよう工夫した製品です。

揺れる船上で重さを正確に計るための工夫が、目標重量の分銅をおいたはかりと箱詰めした魚を計測するはかりの二つの指示値が同じになるようにするというきわめてユニークなもので、ハイテクをあえて使わないアイディアに審査員一同大いに感激いたしました。また、こうした製品の必要性を敏感に感じ取って製品化した着眼点も高く評価されました。

企業情報

社名 代表企業 株式会社 平川製作所
住所 〒143-0015 大田区大森西2-17-14
連絡先 TEL:03-3764-1388
FAX:03-3768-1939
URL http://www.hirakawa-ss.co.jp
共同受賞 佐々木発條 株式会社
大田ゲートウェイ 株式会社

ものづくり・イノベーション推進課 イノベーション創出担当
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