水性100%無機コーティング剤「ピュアセラミックコート」

第24回入賞製品・技術

優秀賞

水性100%無機コーティング剤「ピュアセラミックコート」_写真

概要

環境に優しく、資源的にも安定な塗料を開発しなければならないと考え、ケイ酸アルカリ(水ガラス)をバインダーとする水性完全無機塗料を開発しました。水性で有機材料を含まない材料が環境に優しいことと、火災に際しても不燃、無煙であり、さらに、石油に依存しない、地球上に無限に存在するケイ素(Si)とアルカリ金属(Na、K、〈Li〉)を利用することから資源的にも優位なものです。

しかしながら、ケイ酸アルカリ系無機塗料の硬化温度が200℃以上のため、耐熱性のある素材への塗装に限られていました。また、金属製品でも温度によるゆがみの発生などのため適用できないものが多く汎用性に欠くものでした。さらに、塩基性腐食金属(アルミニウム系、亜鉛系など)への塗装・硬化に際してはケイ酸アルカリ系無機塗料とこれら金属類が反応してガスを発生し、塗膜が膨れるなどの欠点がありました。本製品では、これらの欠点を見事に解決しました。

特徴

今回の最大の特長(長所)は、アルカリケイ酸塩(水ガラス)を用いた水性完全無機塗料としては脅威の低温硬化100~140℃×30分で塗膜を形成できることです。

本製品の塗膜は、結合力が強く、紫外線にも分解されにくいケイ酸を主成分としており、その粒度分布、鱗片状の無機顔料などとの組み合わせ、耐光性に良い無機顔料の配合などを最適化して形成しています。

また、風の無い雰囲気での初期硬化乾燥方法を用いることで得られた塗膜は、超耐候性、高硬度(鉛筆硬度9H)、耐汚染性、耐薬品性(耐酸、耐アルカリ、耐溶剤)に優れています。本製品では、この低温硬化により、これまでのアルカリケイ酸塩(水ガラス)を用いた水性完全無機塗料の欠点を解消しています

講評

優秀賞に選ばれた『水性100%無機コーティング剤「ピュアセラミックコート」』は、無機材料のみで構成された水性のコーティング材(ペイント)で、これまでのものに比べて優れた機能性と低温での焼成を両立させた製品です。完全な無機ペイントであるため、コーティング被膜として耐熱性にも優れること、焼成時に有毒なガスを発生しないこと等の技術的な優秀性に加えて、大手素材メーカーと共同して販路を確保しようとするビジネスモデルの工夫によって高い市場性も期待できることも評価されました。

企業情報

社名 太洋塗料 株式会社
住所 〒144-0033 大田区東糀谷6-4-18
連絡先 TEL:03-3745-0111
FAX:03-3743-9161
URL http://www.taiyotoryo.co.jp/

ものづくり・イノベーション推進課 イノベーション創出担当
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