順送り式プレス加工用ダイユニット、順送り式プレス加工装置による三次元精密部品の製造

第24回入賞製品・技術

おおた秀逸技能賞

順送り式プレス加工用ダイユニット、順送り式プレス加工装置による三次元精密部品の製造_写真

概要

金属プレス加工での順送加工において、加工する製品の同じ軸上の異なる位置に曲げ加工があり、スライドカム、スライドパンチ、大を使用せずに同方向に曲げ加工を行い、なおかつ製品の排出がスムーズに行えるようにした製造方法です。

従来の方法では、まず材料は送り装置にて金型内に供給され抜き曲げの工程に入ります。曲げ加工では数か所の曲げがあるが、同じライン上で曲げ1と曲げ2があり、曲げ方向は同じ向きに曲げを行います。ところが、両方の曲げ加工をするとコの字になるため下の曲げ部分に対して曲げダイには製品のニガシが必要となり、製品を排出する際はその曲げダイ自体が邪魔になって排出不能になります。これを回避するには、スライドカムを用いてパンチ・ダイともに可動として製品を排出させることが必要になります。

今回の加工方法では、このような複雑なスライド機構を持たず、コの字の曲げ部を加工後にダイユニットを持ち上げて製品排出を可能とし、ダイユニット自身は微弱な引きバネによって元の位置に戻る仕組みとしました。この構造を組み込むことにより、制約の多い金型ステージ内での曲げ加工を可能にしました。

特徴

今回、当社技術課の考案した曲げ加工の方法は、金型ステージに限度があり、且つ幾度となく寸法の変更、改造で行程ステージが取れない箇所にスライドカム、スライドパンチ、ダイ等の複雑な機構を使わずに曲げ加工を追加する事に成功したものです。

この方式は、当社独自のプレス加工方法であり、一般の金属プレスの曲げ加工において文献などには示されていない全く新たな方式を開発したものです。

この製造方法は、当社の光学部品のプレス加工で実際に順送型に組み込んで実際に量産に適用しました。

講評

今回の「おおた秀逸技能賞」には『順送り式プレス加工用ダイユニット、順送り式プレス加工装置による三次元精密部品の製造』が選ばれました。この技術は、アンダーカットを有する製品のプレス加工を、スライドなどの能動的な機構ではなく、離型時に回転する「中子」を持ったダイによって自動的に実現するものです。こうしたアイディアそのものはかねてより存在しますが、順送りプレス加工にそれを適用し、高い精度を実現している点が、まさに大田区の誇る秀逸な技能として高く評価されました。

企業情報

社名 株式会社 西村製作所
住所 〒146-0081 大田区仲池上2-15-5
連絡先 TEL:03-3755-5511
FAX:03-3753-1079
URL http://www.nishimura-ss.com/

ものづくり・イノベーション推進課 イノベーション創出担当
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