プラスチック製引っ張り棒

第29回入賞製品・技術

奨励賞

プラスチック製引っ張り棒_写真

 

軽量化で作業負担を軽減、商品やコンテナの損傷も防ぐ新型牽引具

概要

「軽くて傷つけない引っ張り棒は作れないか?」から始まった。

牛乳や食品パッケージの運搬に使われるプラスチックコンテナ。工場やトラックの荷台で重ねて移動させることが多く、その取手口にかけて牽引する「引っ張り棒」という道具を使用します。従来品は、金属製で重いため作業者の負担が大きく、先端が固く鋭いため商品やコンテナを傷つけやすいという問題があり、乳製品メーカーから使用禁止を要求された配送会社より開発依頼がありました。そこで、金属に替わりポリカーボネート樹脂を用いて軽量化し、先端をフラット且つ幅広くして傷つけを防止、更に効率的な製造方法を開発しました。現在、食品流通の現場で実用が始まっております。

プラスチック製引っ張り棒のイメージ写真1

特徴

金属からの樹脂化、損傷防止の構造、一枚の樹脂板からの製造

衝撃に強いポリカーボネート(PC)による金属からの樹脂化で約3~5割の大幅な軽量化を実現。射出成形ではコスト高になるため、一枚の市販PC板材から切削で外形を抜き、曲げ加工でフック及びグリップを形成しました。フックの新規性として、先端がフラットであるためコンテナ取手部を幅広く掛止(応力分散)してその損傷を防止、更に先からテーパー状に広がる形状が取手穴への過進入を抑止して商品の損傷を防ぎます。鋭利な部分を排除したデザインにより安全度も高めております。

プラスチック製引っ張り棒のイメージ写真2

用途

食品・飲料パッケージ用コンテナの牽引に大きな貢献

雪印メグミルク(株)の子会社である直販配送(株)様からの開発依頼であり、現在、同社の工場・配送トラック等で導入されております。作業者からの評判は良好で、関連会社への展開を計画中です。同様に加工食品・飲料等の食料工業品パッケージをコンテナ(クレートやばんじゅう等)に入れて運搬する業種で有効です。国内食料工業品輸送トラックの車両台数17.5万台(H16年)に向け、展示会、WEB、業界紙における継続的なPRによって認知を高めていきます。

プラスチック製引っ張り棒のイメージ写真3

講評

食品用プラスチックコンテナを牽引するための道具を、コンテナ内の食品を傷つけたりコンテナを破損することがないよう形状を工夫するだけでなく、作業者の負担を減じるためプラスチックで制作したコンセプトと技術力が評価されての受賞です。加工方法も、板材からの切り出しと曲げ加工で所定の性能の製品を実現しており、工夫が見られます。食品配送業者からの依頼によって企画された製品であるが故に、まさに要求に応える製品として当該分野で普及することを期待いたします。

企業情報

社名 株式会社KDA
住所 大田区仲六郷4-13-6
TEL 03-3733-3851
FAX 03-3733-3853
メール info@kda1969.com
HP https://www.kda1969.com
業種 プラスチック加工・セラミックス加工
事業内容
  • プラスチック及びセラミックス部品加工(半導体・医療・自動車・食品関連)
  • PEEK素材、PPSUサニタリー管、セラミックスねじ等の製品製造


ものづくり・イノベーション推進課 イノベーション創出担当
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