六角生爪カメチャック

第29回入賞製品・技術

奨励賞

六角生爪カメチャック_写真

 

最大12コーナー成型可能な六角生爪によるチャッキング技術の開発

概要

六角形の生爪でワークを固定旋盤作業の効率化へ挑戦

旋盤は被工作物(以下ワーク)を高速で回転させ固定した刃物をワークに当てて削りますが、ワークを回転させる際につかむ部分を生爪といいます。丸物部品を高精度に仕上げる為にその都度ワークの径に合わせて成型します。一般的な生爪の成型可能な部位は最大2コーナーで、消耗した場合には交換が必要となりますが、カメチャックは最大両面で12コーナー成型可能な製品であり、消耗品である生爪の購入頻度を減らしコスト削減につながりました。成型した生爪は加工で再利用するために多量の保管場所が必要ですが、カメチャックは1個あたりの成型コーナーが多いので省スペース化も可能です。日々の旋盤作業の効率化を追い求めていく中でチャッキング技術を高度化しました。

特徴

親爪と子爪で構成され、子爪はボルト1本で簡単に交換可能

本製品は旋盤やマシニングで使用されるスクロールチャック本体に取り付けます。ベースとなる親爪と交換可能な子爪から構成され、締結方法として六角形の凹凸により位置決めと保持ができるように考案しました。子爪はボルト1本で簡単に付け替えができる為、生爪交換作業の効率化となります。旋盤で成型した六角生爪は、後工程のマシニング加工で使用出来るように成型する事で共用もできます。
六角生爪は3つの子爪の先端が密着する形状であり、小径のワークを加工する際に有効です。また子爪が密着することで、ワークの把握範囲が多くとれる為、把握する際のひずみを抑え、薄物加工にも有効。親爪を反転させる事で大径ワークにも利用できます。

六角生爪カメチャックのイメージ写真1

用途

アルミ製の六角生爪でチャッキングを高度化へ

カメチャックは旋盤やマシニングの丸物加工で使用されます。旋盤はあらゆる産業で必要となる工作機械です。NC工作機械の進歩と共に旋盤の技術者は減少していく中で、旋盤作業の生産性向上が求められています。本製品を使用することで誰でも簡単にチャッキング技術の高度化と作業を効率化することができます。子爪はアルミ製を中心に、鉄製やステンレス製をラインナップ。アルミ爪は素材を傷つけにくく、成型が鉄製と比べて楽です。ステンレス爪は非磁性が求められるワークやワークと同一素材で成型をしたい場合に便利です。

六角生爪カメチャックのイメージ写真2

講評

旋盤等の切削加工における被加工物のチャッキング精度向上などに用いられる生爪の形状と構造を工夫することで、複数の被加工物への対応を可能にし、付け替え時の作業性を向上させた実用性の高さと「大田区らしさ」が認められての受賞です。自社での加工に際する工夫から生まれた「必要は発明の母」の見本のような製品で、こうした機能を求める方も多くいらっしゃるであろうことから、切削加工の分野で広く普及することを期待いたします。

企業情報

社名 有限会社大野精機
住所 大田区大森西7-5-35
TEL 03-3761-5092
FAX 03-3768-4820
メール ohnosk1958@ohnoseiki.com
HP http://ohnoseiki.com/
業種 金属加工業
事業内容
  • 業務用18リットル缶密封締め機製造
  • 橋梁向け特殊ケレン工具製造
  • 旋盤内径工具用オーダーメイドホルダーの販売


ものづくり・イノベーション推進課 イノベーション創出担当
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